電話による幼児の発達スクリーニング

【PEDIATRICS. Apr 2019】

Nelson, B. B., et al. "Telephone-Based Developmental Screening and Care Coordination Through 2-1-1: A Randomized Trial." Pediatrics (2019)."

P: 2015年6月-2016年1月に主にヒスパニックの家族が利用する地域医療センターで乳幼児健診をうけた12-42か月の152人の幼児
E: 2-1-1電話相談サービスを受ける (77人)
C: 2-1-1電話相談サービスを受けない (75人: 通常の健診のみ)
O: 6ヶ月後に発達評価や早期介入に関して専門施設へ紹介された割合、また専門施設での療育サービスを実際に利用している割合

※2-1-1とは、米国内における電話相談事業で、利用者は州や群のコールセンターに相談することで、保健福祉事業につながることができる。2-1-1 LAはロサンゼルスを本拠地とし、電話での発達スクリーニングによる発達障害の早期発見、また介入事業への連携を行っている (参考URL: https://www.211la.org/)。

結果のまとめ

・幼児の男女比は男児76人 (50%)、女児で76人 (50%)、平均月齢は24.5か月 (標準偏差8.8か月)だった。
・介入後は2-1-1電話相談サービス職員による電話での発達スクリーニングが行われ、その結果を元に専門施設が紹介された。その後3か月以内に専門施設を受診したか家族に確認をとった。
・ITT解析では年齢や性別等を調整した上でも、介入群はコントロール群よりも有意に、発達評価や早期介入を目的とする専門施設を紹介され (32% vs 9%; p=0.001)、療育サービスを実際に利用していた (16% vs 1%; p=0.002)。
・筆者らは、2-1-1電話相談サービスによる発達スクリーニングや介入事業への連携は専門施設への紹介率の増加や発達障害の早期介入につながる効果的な方法であると結論づけている。

原文へのリンク

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Toshiyuki Tanaka Written by:

高校時代に渡米、ニューイングランドの寄宿舎で高校生活を送る。大学はコネチカットのリベラルアーツカレッジで経済学を専攻する。卒後はインターンなどを経て、ボストンの大学院で公衆衛生を学ぶ。東南アジアで国際保健のプロジェクトに携わった後、日本に戻り医学部に編入学する。後期研修より小児科医としての研鑽を積む。現在は小児科オンラインの運営に携わる。