【医療×ICT. Jun 2018】
Trucco, Federica, et al. "Tele-monitoring in paediatric and young home-ventilated neuromuscular patients: A multicentre case-control trial." Journal of telemedicine and telecare (2018): 1357633X18778479.
E: 夜間のSpO2、心拍数、人工呼吸器使用時間の遠隔モニタリングを行い、得られたデータを翌朝医療チームに連携した。データの悪化があった場合、医療チームが追加受診や電話相談を行った。
C: 介入前:同患者の遠隔モニタリング導入前の状況、コントロール群:年齢と疾患でマッチングを行ったコントロール群48名
O: 急性増悪、入院、Caregiver Burden Inventory (CBI) による保護者負担の測定
結果のまとめ
・人工呼吸器使用時間の中央値は介入群で10.5時間 (四分位範囲 8-16 時間)、コントロール群で8時間 (四分位範囲 8-13時間)だった。
・急性増悪の頻度は介入群とコントロール群の間で有意な差がなかった (59回 vs 53回, p=0.15)。
・入院は同患者の介入前およびコントロール群に比べ、介入群で有意に少なかった (介入群 vs 介入前: 11回 vs 24回, p=0.04, 介入群 vs コントロール群: 11回 vs 21回, p=0.03)。
・入院期間の中央値はコントロール群に比べ、介入群で有意に短かった (介入群 6日 vs コントロール群 7日, p=0.03)。
・CBIによる保護者の負担感のスコアは介入群とコントロール群の間で差がなかった (32.5 vs 35.5, p=0.06)。
・筆者らは、在宅人工呼吸器使用中の若年患者に対する遠隔モニタリングは、保護者の負担を増やさずに在宅での管理の向上に貢献しうる可能性があると述べた。
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