外来教育とインフルエンザワクチン

【PEDIATRICS. Aug 2019】

Scott, Vanessa P., et al. "Office-Based Educational Handout for Influenza Vaccination: A Randomized Controlled Trial." Pediatrics 144.2 (2019): e20182580.

P:2016年8月-2017年3月にニューヨークにある2つのクリニックを受診した生後6か月以上の子とその親
E:外来の待合でインフルエンザワクチンに関する教育的な資料を与えられる (内容は、地域のデータに基づくものとアメリカの国のデータに基づくものの2種類を使用)
C:通常の診察
O:インフルエンザワクチンの接種率 (受診した当日とシーズンが終わった時点の2点で評価)

結果のまとめ

・402組の親子が研究の対象となり、地域のデータに基づいた資料を与えられる群、国のデータに基づいた資料を与えられる群、通常の診療のみの群の3つの群に無作為に割り振られた。
・対象になった親子に関して、年齢の中央値は子が4.3歳で親が33歳であり、90%程度がヒスパニックであった。
・結果は、資料の種類に関わらず資料を読んだ群では、通常の診察のみを受けた群に比べて、シーズンが終了した時点でのインフルエンザワクチンの接種率が高かった (74.9% vs 65.4%; adjusted odds ratio [以下、aOR] 1.68; 95% confidence interval [以下、95% CI]: 1.06-2.67)が、受診当日の接種率には有意差を認めなかった (58.8% vs 52.6%; aOR 1.36; 95% CI 0.89-2.09)。
・国の情報に基づいた資料を読んだ群では、通常の診察のみを受けた群と比べて、クリニックを受診した当日のインフルエンザワクチンの接種率が高かった (59.0% vs 52.6%; aOR 1.79; 95% CI 1.04-3.08)が、シーズンが終了した時点での接種率には有意差を認めなかった(73.1% vs 65.4%; aOR 1.73; 95% CI 0.997-3.01)。
・以上の結果から筆者らは、クリニックの待合での資料による患者教育によりシーズン終了時点でのインフルエンザの接種率が上がる可能性がある、と結論付けた。

原文への

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Yasuyuki Fuseda Written by: