米国における商業的小児遠隔医療の今

【医療×ICT. Jan 2019】

Ray, Kristin N., et al. "Use of Commercial Direct-to-Consumer Telemedicine by Children."Academic pediatrics(2019).

P: 米国内で2011-2016年に商業的な遠隔医療の利用や通常の外来受診を行なった17歳以下の小児
E: 通常の外来受診に加えた、商業的な遠隔医療の利用
C: 通常の外来受診のみ
O: 受診時の診断、利用者の属性など

結果のまとめ

・2011年から2016年の期間に小児における商業的な遠隔医療の年間利用数は、38件から24,409件まで増加した。
・2015年から2016年に実施された42,072件の遠隔医療における診断の中では、鼻や副鼻腔の感染 (24%)が最も多く、口腔内や咽頭の感染 (16%)、そして耳の感染 (9%)が続いた。これらは、プライマリーケア医への対面受診6,917,976件においても同様に高頻度だった。
・非都市部在住であること (odds ratio 1.45, 95% confidence interval [以下95% CI] 1.40-1.51)、健診などの予防的な受診を行っていないこと (odds ratio 1.08, 95%CI 1.06-1.11)が遠隔医療の利用と関わっていた。
・期間中に遠隔医療を利用した小児は、利用しなかった小児より、調査期間中の急病診療所利用が多く(17% vs 10%, P<0.001)、救急外来利用が多かった (21% vs 19%, P<0.001)。
・筆者らは、小児における商業的な遠隔医療利用者は他のメディカルホームに属さない緊急外来の受診も多い傾向があると述べている。

※メディカルホーム:多職種連携による包括的なプライマリーケアを提供するためのアプローチ。個々の患者とそのかかりつけ医、家族も含めた協力関係を促進するモデル。

原文へのリンク

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Naoya Hashimoto Written by:

小児科医、公衆衛生修士、株式会社Kids Public 代表取締役。2009年 日本大学医学部卒。聖路加国際病院にて初期研修。国立成育医療研究センターにて小児科研修。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻 修士課程修了。