【AJOG. Nov 2019】
William A. Grobman, MD, MBA; Aaron B. et al. Elective induction of labor at 39 weeks compared with expectant management: a meta-analysis of cohort studies. Am J Obstet Gynecol 2019 Oct;221(4):304-310.
E: 妊娠39週での誘発分娩 (誘発群、66,019名)
C: 妊娠39週での自然経過観察 (待機群、584,390名)
O: 帝王切開率、セカンダリ・アウトカムとして母体合併症 (周産期感染症、産後出血、会陰3~4度裂傷)、新生児合併症 (呼吸障害、胎便吸引症候群、NICU入院、周産期死亡)
結果のまとめ
・誘発群では待機群より帝王切開率が有意に低かった (26.4% vs 29.1%; Relative risk [以下RR], 0.83; 95% confidence interval [以下CI], 0.74-0.93)。
・誘発群では待機群より周産期感染症が有意に少なかった (2.8% vs 5.2%; RR, 0.53; 95% CI, 0.39-0.72)。
・産後出血および会陰3〜4度裂傷に関しては、両群で有意な差は認めなかった。
・誘発群では待機群より、以下の新生児合併症が少なかった。
呼吸器障害 (0.7% vs 1.5%; RR, 0.71; 95% CI, 0.59-0.85)
胎便吸引症候群 (0.7% vs 3.0%; RR, 0.49; 95% CI, 0.26-0.92)
NICU入院 (3.5% vs 5.5%; RR, 0.80; 95% CI, 0.72-0.88)
新生児死亡 (0.04% vs 0.2%; RR, 0.27; 95% CI, 0.09-0.76)
・著者らは、初回妊娠において妊娠39週に誘発分娩をおこなうことは、母体と新生児のアウトカム向上に寄与する可能性があると説明している。
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