骨盤位外回転術の成功予測

【OBGYN. May 2019】

Isakov, Ofer, et al. "Prediction of success in external cephalic version for breech presentation at term." Obstetrics & Gynecology 133.5 (2019): 857-866.

P: 妊娠36-41週で骨盤位外回転術の適応がある妊婦250名 (イスラエルの三次施設、2016年2月–2018年7月、単胎妊娠のみ、単施設における後方視的研究)
E: 外回転術 (全て同一術者、妊婦は処置の40-120分前にニフェジピン30mg舌下投与)
C: なし
O: 外回転術の成功

結果のまとめ

・胎盤早期剥離、前置胎盤、子宮形態異常、経腟分娩が不可能、羊水過少、臍帯巻絡、切迫早産徴候、前期破水、処置前の胎児心拍異常を有する妊婦は対象から除外された。
・変数として、BMI、AFI (羊水量)、妊娠週数、経産回数、胎盤位置、胎勢、処置までの骨盤位だった期間、fore-bagの距離 (エコーで計測した胎児臀部から子宮壁までの長さ)について解析した。
・成功率は64.8%で、成功に関する独立かつ有意な変数はBMI (低値)、fore-bagの距離 (長い)、経産回数 (多い)だった。
・成功予測のための決定木を作成 (全体の75%のデータを利用、3つの変数の組み合わせによる5つのサブグループを作成した)し、内的妥当性としてのC統計量は0.933、予測精度は91.9% (95%信頼区間 86.5-97.3%)だった。
・著者らは、3つの簡便に測定可能な指標を用いることで正期産域での骨盤位外回転術の正確な予測ができ、中でもfore-bagの距離が最も優れた指標だったと結論づけている。

原文へのリンク

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Daisuke Shigemi Written by:

産婦人科専門医、公衆衛生学修士。 株式会社Kids Publicの産婦人科医師統括部として産婦人科オンラインの運営に携わっている。また、東京大学大学院の博士課程に在籍しながら産科病院での臨床にも従事している。 初期研修を日本赤十字社医療センターで行い、3年目に日本医科大学産婦人科学教室に入局。卒後8年目に退局。