未成年同乗者のベルト未着用の要因

【PEDIATRICS. Mar 2019】

Roehler, Douglas R., et al. "Factors Associated With Unrestrained Young Passengers in Motor Vehicle Crashes." Pediatrics 143.3 (2019): e20182507."

P: 2011年から2015年に交通事故車両に乗車していた19歳以下の小児 (米国の死亡事故分析報告システムと自動車事故データベースを用いて、同乗者と運転手の特性データを死亡事故と非死亡事故のケースで分析)
E: 同乗者と運転手のシートベルト着用の有無・性別・年齢、事故の重さ、運転手のアルコール摂取の有無、事故車の種類などのデータを抽出
C: なし
O: シートベルトの未着用

結果のまとめ

・調査期間では同乗者がシートベルト未着用での死亡事故は0-8歳で約25件/1,000件、9-15歳で42件/1,000件、16-19歳で38件/1,000件だった。
・死亡事故と非死亡事故の両方で、運転手がシートベルト未着用の場合は同乗者もシートベルト未着用である頻度がどの年齢層でも多かった。
・同乗者や運転手の特性 (同乗者の性別、運転手の年齢・性別・アルコール摂取の有無・シートベルト着用の有無、事故による死亡の有無)を調整した結果、運転手がシートベルトを未着用の場合は同乗者もシートベルトを未着用だった頻度が増えた。
・筆者らは、交通事故の種類 (死亡事故もしくは非死亡事故)に関わらず、運転手のシートベルト未着用は、同乗者のシートベルト未着用の独立した予測因子であると結論づけている。また、運転手に対してシートベルトの着用を義務付ける政策や規制 (第一級シートベルト法を全州に適応するなど)こそ、乗員のシートベルトの着用率の向上につながると述べている。

原文へのリンク

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Toshiyuki Tanaka Written by:

高校時代に渡米、ニューイングランドの寄宿舎で高校生活を送る。大学はコネチカットのリベラルアーツカレッジで経済学を専攻する。卒後はインターンなどを経て、ボストンの大学院で公衆衛生を学ぶ。東南アジアで国際保健のプロジェクトに携わった後、日本に戻り医学部に編入学する。後期研修より小児科医としての研鑽を積む。現在は小児科オンラインの運営に携わる。