患者教育のHPVワクチン促進効果

【PEDIATRICS. Jan 2019】

Dixon, Brian E., et al. "An educational intervention to improve HPV vaccination: a cluster randomized trial." Pediatrics 143.1 (2019): e20181457.

P:米国インディアナポリス都市部の5箇所のクリニックを受診した11-17歳の小児と保護者
I:診察前に小児の保護者がHuman Papillomavirus (ヒトパピローマウイルス、以下HPV)ワクチンについての動画をタブレット端末で観る
C:普段通りクリニックを受診
O:クリニックを受診して2週間後のHPV接種状況

結果のまとめ

・2015年10月-2016年5月にかけて、インディアナポリス都市部で5つのクリニック間でクラスターランダム化比較試験を実施した。
・介入群のクリニックでは、オンラインシステムにより受診患者の電子カルテや予防接種の情報が共有され、HPVワクチンの接種回数などからその保護者に動画を提供するかしないかが決められた。また、提供する場合はその動画の内容なども決められた。
・期間内に5つのクリニックに1,596名が受診し、対象の2つのクリニックに受診した介入群は537名で、特にその中でも動画を提供されたのは141名であった。
・介入群の受診患者は対照群と比べ有意に年齢が低かった。(特に11-12歳の割合は介入群で72.4%、対照群で49.8%; P < .001)
・2週間後までにワクチンの接種回数が増えた割合は、介入群で64.8% (348/537名)、対照群で50.1% (531/1059名)とodds ratio 1.82 (95% confidence interval [以下95% CI] 1.47-2.25)と有意差をもって介入群の方が大きかった。動画を提供された141名と動画を提供されなかった1,455名で比較すると、動画を提供された群で78.0% (110/141名)、動画を提供されなかった群で52.8% (768/1455名)とodds ratio 3.07 (95% CI 1.47-6.24)と有意に大きかった。
・筆者らは、今回単一の保険制度下で行われたことなどの課題点に触れた上で、タブレット端末による動画の提供はHPVワクチンの接種回数の増加にとてもよく寄与する可能性がある、と述べた。

原文へのリンク

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Yasuyuki Fuseda Written by: