【OBGYN. Oct 2018】
Bartels, Helena C., et al. "Association of Implementing a Multidisciplinary Team Approach in the Management of Morbidly Adherent Placenta With Maternal Morbidity and Mortality." Obstetrics & Gynecology (2018)
E: 癒着胎盤に対する集学的管理 (高次医療機関、n=239)
C: 癒着胎盤に対する標準管理 (一般医療機関、n=222)
O: 母体死亡、出血量、輸血量、合併症発生、入院期間
結果のまとめ
・本研究における集学的管理の要件は、母胎治療、婦人科腫瘍専門医、放射線治療医、泌尿器科医、麻酔科医を有することとされた。
・母体死亡は両群で1名ずつのみだった。
・推定出血量は集学的管理群で有意に少なかった (mean difference –1.1 L、 95% confidence interval [95% CI] –1.9 – –0.4、 P=0.004)。また、輸血量も同群で有意に低かった (mean difference –2.7単位、95% CI –4.1 – –1.2、 P=0.040)。
・合併症発生は標準管理群で有意に多かった (odds ratio 2.5、95% CI 1.5 – 4.0、P<0.001)。
・入院期間は両群で有意な差がなかった。
・筆者らは、本研究によって癒着胎盤に対する集学的治療の有用性が示されたため、ハイリスク症例では高次医療機関での集約化した管理が望ましいと結論づけている。
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