アメリカにおける帝王切開率

【OBGYN. Jun 2018】

Pasko, Daniel N., et al. "Variation in the Nulliparous, Term, Singleton, Vertex Cesarean Delivery Rate." Obstetrics & Gynecology 131.6 (2018): 1039-1048.

P: 2008-2011年にアメリカで出生した115,502組の母子 (25施設における多施設研究)
E: なし
C: なし
O: 帝王切開 (CS)実施率 (初産かつ満期産かつ単胎頭位)

結果のまとめ

・母集団のうち、対象患者 (初産かつ満期産かつ単胎頭位で分娩となった組)は38,275組 (33.1%)だった。88%の分娩は教育病院でなされており、施設ごとの分娩数の中央値は4,252件 (幅877-9,262件)だった。
・38,275組のうち、CSが実施されたのは10,269組 (26.8%)だった。
・施設ごとのCS率の中央値は25.3% (幅15.0-35.2%)だった。
・施設ごとのCS実施率に関連のある要素に関して、24%は患者背景 (母体年齢、人種、保険種類、BMI、糖尿病合併、高血圧、喫煙、絨毛羊膜炎、羊水過多、胎児異常、LGA [large for gestational age:妊娠週数に比べて大き過ぎる胎児]、胎盤異常)によって説明可能であった。
・医療者/医療施設の特性 (主な分娩介助者、対患者看護師数、分娩進行者の情報共有の程度など)はCS実施率と有意な関連はなかった。
・筆者らは、施設ごとのCS実施率が何に影響されているのかについて、残りの76%の要素に関しては不明のままであり、今後も継続した観察が必要だと結論付けている。 

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Daisuke Shigemi Written by:

産婦人科専門医、公衆衛生学修士。 株式会社Kids Publicの産婦人科医師統括部として「産婦人科オンライン」の運営に携わっている(現在システム開発中)。また、東京大学大学院の博士課程に在籍しながら産科病院での臨床にも従事している。 初期研修を日本赤十字社医療センターで行い、3年目に日本医科大学産婦人科学教室に入局。卒後8年目に退局。